
電子レンジでチンするだけで簡単に炊飯ができる調理器の紹介です。
特に1~2人暮らしの方には、新しい炊飯スタイルとして検討する価値のある選択肢だと思います。
最近、株式会社カクセーより販売している「電子レンジ専用炊飯器・ちびくろちゃん(2合炊き)」なるものを購入し、2週間ほど生活に取り入れてみた。
もともと使っていたいわゆるフツーの電気炊飯器がそろそろ古くなってきたので、「一人暮らしに過不足ないサイズのいい炊飯器はないかなあ」と探していたところに目に入ってきた代物である。
結論から言えば、従来の炊飯器から完全に乗り換えてしまおうと思うくらい、私にとってはとても良い品だった。
ちびくろちゃんの特徴や、私が使ってみて感じた良いところやイマイチな点などを、順を追って紹介していきます。
ちびくろちゃんって何?
電子レンジで炊ける炊飯器
ちびくろちゃんとは、
電子レンジでチンするだけで炊飯できるプラスチック製の調理器
の製品名である。
材質はポリプロピレンで、いわゆるポリバケツなんかでおなじみのあの素材。
リンクにある「2合炊き」のほか、
- 釜めしカマド型の「1合炊き」
- おひつ型の「3合炊き」
といったレパートリーもあり、ライフスタイルに合わせたサイズを選択できる。
私が生活に取り入れたのは2合炊きなので、これについてレビューしていく。
ちびくろちゃんの使い方
ちびくろちゃんを使って炊飯する工程はこんな感じ。
① 本体容器で米を研いで水を切る
② 付属の計量カップで米の量に応じた水を入れる
③ 吸水のためしばらく放置
(夏15分~冬30分、無洗米なら夏1時間~冬2時間)
④ ふたをして電子レンジでチンする
⑤加熱後10分~15分そのまま蒸らして完成
白米を炊く際に必要な水の量、加熱時間は表のとおりである。
(ちびくろちゃん取扱説明書より)
米の量 | 水の量 | 加熱時間 (500W) | 加熱時間 (600W) | 加熱時間 (700W) |
0.5合 | 約120ml (※約140ml) | 約7~8分 | 約6~7分 | 約5~6分 |
1.0合 | 約220ml (※約240ml) | 約9~10分 | 約8~9分 | 約7~8分 |
1.5合 | 約320ml (※約340ml) | 約11分 | 約9分 | 約8分 |
2.0合 | 約420ml (※約450ml) | 約13分 | 約11分 | 約9分 |
ちびくろちゃんを使うメリット
小さくて軽い
一番の特徴は、そのコンパクトさである。
縦横それぞれ14cm・高さ13.6cmという小型で、重量も245gと非常に軽い。
従来の電気炊飯器を使うとなれば、その設置場所とコンセントプラグを用意してやらなければならないが、ちびくろちゃんならば食器や調理器具と一緒にサッと収納しておくことができる。
使う時だけ取り出してやればいいので、これまで炊飯器を常設するために確保していたスペースがまるっと解放されるのである。
丸洗いできる
私が感じた一番のメリットはコレ。
ちびくろちゃんの本体・付属品はすべてポロプロピレン素材で、ふたに付いているストッパー部品は取り外せる構造となっている。
使い終わったら気兼ねなく丸洗いしてしまえるので、汚れがたまる間もなく清潔感をずっとキープできるのだ。
電気炊飯器だと、内釜や中ぶた以外はなかなか洗えないし、拭き掃除をするにもコマメにやらないとなかなかキレイに汚れが落ちなかったりしますよね。
「やっぱり丸ごと洗えるってだけで管理の負担は大きく減るんだなあ」
と改めてしみじみ実感した次第である。
蒸気汚れが周りに広がらない
管理の手間が減るのは、本体だけでなく周辺の掃除についても同様。
たいていの電気炊飯器は蒸気を周りに吹き出すので、置き場所にもよるけれども、多少なりとも周辺の壁や棚や調理器具なんかに水滴が付着してしまう。
炊飯器の蒸気というのはデンプン質をたっぷり含んでいるから、これもまたコマメにふき取ってやらないとカビやぬめりや臭いの原因となる。
ちびくろちゃんであれば、蒸気の影響があるのは電子レンジの中だけなので、水滴を気にしなければならない範囲がぐっと狭くなるわけだ。
圧倒的なコストパフォーマンス
上記のようなメリットを備えながら、ちびくろちゃんはとにかく安い。
私が「まあ、とりあえず買って試してみようかな」と思ったのも、セール価格700円台という大変なロープライスで手に入ったからだ。
(価格については今後変動する可能性があります。)
構造がシンプルなだけに低価格で、そしてそのシンプルさゆえに故障を気にせず長く使っていけるのである。
万が一破損しても、また買えばいいので精神的にはほとんどノーダメージ。
この手軽さは、なかなか大きな魅力だと思う。

デメリットとなりうるところ
炊飯工程が少し増える
一方で、米の吸水(水にしばらく浸しておくこと)後の加熱に手間がかかるのはちょっと面倒かもしれない。
多くの電気炊飯器では、米を研いだら内釜をさっさと炊飯器にセットし、炊飯ボタンを押してしまえばあとは待つだけでOKである。
これは、炊飯工程のプログラムの中にもともと吸水の時間が含まれており、一定時間後に自動で加熱を開始してくれるため。
しかしちびくろちゃんを使うとなれば、吸水後の加熱開始を自分で行う必要がある。
これまで待つだけだった時間の中に、「電子レンジにかける」というひと手間が新たに加わるわけだ。
上手に炊くのが難しい
また、ご飯をおいしく炊くためにはある程度の試行錯誤が必要になってくる。
ちびくろちゃんを使うとなると、ボタン一つで誰でも安定して炊飯できる電気炊飯器とは違って、
- 米や水の分量のバランス
- 吸水にかける時間や水温
- 電子レンジにかける時間やワット数
といった要素によって炊きあがりが結構大きく変わってくる印象である。
「うわ、芯が残ってておいしくないな」
という、電気炊飯器ならほとんど起こりえないような失敗も、ちびくろちゃん炊飯には起こりえる。
まあ一度成功パターンを確立してしまえば電気炊飯器と遜色ないくらいおいしいご飯が炊けるので、最終的にはあまり気にならなくなるデメリットかもしれない。
今回のまとめ
オススメする人、しない人
とまあいろいろレビューしてきたが、結局のところ一長一短のあるアイテムなので、暮らしが快適になるかどうかはその人のライフスタイルや価値観によってくる。
オススメする(しない)人のイメージはなんとなくこんな感じ。
まあちびくろちゃんはとにかく安いので、迷ったらまずサクッと試してみてはどうでしょうか。
ちびくろライフのススメ
購入後しばらく使ってみた私としては、「電気炊飯器を使うよりちびくろちゃんを使う方が快適!」という結論に達している。
やっぱり管理コスト(スペース・掃除の手間)が激減することが一番うれしい。
いろいろ試した結果、今は次のようなちびくろライフを送っている。
- 朝起きてから出勤までのスキマ時間に米を水に浸して、そのまま出勤
- 帰宅したらちびくろちゃんをレンジにかけて、20分ほどでご飯完成
(加熱約8分、蒸らし10~15分)※その間にササっと料理 - 翌日の朝食分、昼食分のご飯を先に取り分けて、残りをその日の夕食として食べる(ちびくろちゃんをご飯茶碗としてそのまま使う)
こうしたルーティンなら、外出中に吸水させられるのでわざわざ加熱を待つ必要もないし、十分飽和するだけの吸水時間を確保できるので炊きあがりもふっくらおいしいご飯になり、先に挙げたデメリットはまったく感じなくなった。
今後しばらくはちびくろちゃんと生活を共にしていくつもりである。
ちなみにネット上ではちびくろちゃんを活用したアレンジ料理のレシピもシェアされているようで、ご飯以外のメニューを楽しむこともできそうだ。
ちびくろちゃんの導入を検討している方はぜひ覗いてみてください。
今回紹介したもの
※「1合炊き」「2合炊き」「3合炊き」はすべてリンク先から選択可能
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